地盤沈下

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最終更新日:2008年02月22日 09時24分

地盤沈下とは

 地盤沈下とは、地下水を大量に汲み上げることによって、地下水位(水圧)が下がり、それが地層の収縮をもたらし、地表面が徐々に沈んでいく現象をいいます。そして、一度沈んだ地表が再び隆起することはなく、しかも広範囲にわたるなどの特徴があります。
 地盤沈下は、それだけでは人の生命に直接被害を与えることはありませんが、建物や地下埋設物に被害を及ぼします。しかも、江東ゼロメートル地帯のように地盤が著しく沈下した地域では、台風による高潮や地震が起きた時に堤防決壊による洪水等の危険があります。ひと度被災した場合には、人の生命や財産の被害は極めて大きなものになります。


地盤沈下の移りかわり

 江東地区では大正時代の初期、大阪市西部では昭和に入ってから地盤沈下がみられるようになりました。その後、急速に沈下が進み、建物の崩壊あるいは高潮による被害が生じ、地盤沈下が大きな社会問題になりました。第二次世界大戦による戦災でこれらの地域にあった工場が壊滅してからは、地下水の採取量が減少したので地盤沈下は一時的に停止しました。
 しかし、昭和25年の朝鮮戦争を契機に産業活動も復興し、地下水の採取量も増え、そのため再び地盤沈下が激しくなりました。また、沈下地域も東京や大阪の下町地域だけでなく、内陸部や隣接する埼玉県や千葉県にも拡大し、新潟平野、濃尾平野、筑紫平野といった全国各地でみられるようになりました。
 東京地域では、昭和36年以降の地下水採取の規制によって昭和40年及び41年には一時沈下が鈍化したものの、昭和42年頃から再び沈下が急速に進みました。しかし、昭和47年以降、地下水採取規制の強化や水溶性天然ガスの採取を停止するなどの対策によって、地盤沈下はようやく鎮静化しつつあります。


地盤沈下の現況

 海面より低いいわゆるゼロメートル地帯が荒川下流地域や城北地域に出現し、その面積は、満潮時で区部(23区)の20%にあたる124.3平方キロメートルにも及んでいます。江東区南砂では、大正7年以来、実に4.5メートルも沈下しています。しかし、昭和40年代の末頃からは、沈下が鎮静化しています。


地盤沈下防止対策

 地盤沈下は他の公害現象と異なり、一度発生すると再び元に戻らないという特徴があるため、その防止には、地下水の汲み上げをやめることが必要です。このために、地下水採取の規制、地下水の代替水の供給、地下水使用の合理化等の対策がとられています。江東区内の地下水採取は、「工業用水法」および「建築物用地下水の採取の規制に関する法律」、「東京都環境確保条例」により行われており、井戸の深さや口径等について基準が定められ規制されています。この基準に適合しない井戸は廃止しなくてはならず、また新設することもできません。


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